薄毛の要因

遺伝?それともストレス?

薄毛で悩む人

薄毛を引き起こす要因とは

抜け毛や薄毛に悩む人の多くは、「親の薄毛が遺伝した」と諦めてしまっています。
しかし、遺伝はあくまでも薄毛の要因の1つであり、体質や生活環境などの様々な要因が重なり合って薄毛となっていくのです。
遺伝ばかりに気を取られ、その他の要因に気付かないでいると、抜け毛を防ぐことができずに、どんどん薄毛が進行していってしまいます。
まずは髪が抜け落ちる要因を知り、それぞれの要因に見合った対策を立てるのが良いでしょう。

遺伝による薄毛

自分の両親やおじいちゃん、おばあちゃんが薄毛だと、自分も薄毛になるんでは・・・と心配して言える人も多いと思いますが、「薄毛」そのものが遺伝するわけではありません。 あくまでも、「薄毛になりやすい体質」を受け継いでいるに過ぎません。しかも、それには男性ホルモン「テストステロン」が深く関与しているようです。
最近では、親が薄毛だと子供も薄毛になるというのは、親と似た食習慣や嗜好が受け継がれて、それによって薄毛になりやすい体質になってしまったと言われています。 言い換えれば、薄毛体質というのは、後天性の遺伝とも言えます。

ストレスによる薄毛

ストレスによって直接髪の毛が抜けるかと言うと、そういうわけではありません。
人がストレスを感じて緊張すると、全身の筋肉が収縮して血管が細くなり、血行や栄養の循環に悪影響を及ぼします。 頭皮に血液が行き渡らなくなると、当然髪の毛も栄養不足になってしまい、その結果、抜け毛を引き起こしてしまうのです。
人間なら誰しもストレスを感じることは多々あるとは思いますが、うまく気分転換やストレス発散をして、ストレスを溜め込まないようしてください。

生活習慣による薄毛

毛髪を作るためには、たんぱく質やビタミン、ミネラルが欠かせません。これらの栄養をバランスよく、かつ規則正しく摂ることが大切です。 そのため、これらを摂取しないような生活習慣だと、抜け毛の心配があります。
特に、欧米型の高カロリー・高脂肪の食生活は、頭皮の毛細血管を詰まらせてしまうため、毛母細胞に酸素や栄養が十分運ばれなくなり、抜け毛が生じます。
また、お酒やタバコなどの嗜好品にも注意が必要です。アルコールの摂り過ぎは、体内でたんぱく質が生成されるのを阻害してしまうだけでなく、深酒で体の機能が低下してしまうと、 髪の毛の成長も妨げられ、結果的に髪が抜けてしまいます。さらに、タバコのニコチンは血管を収縮させる働きがあるため、毛髪にとってタバコは大敵です。薄毛を心配される方は、 なるべくならタバコは吸わない方が良いと思います。

その他

頭皮に皮脂やフケなどの汚れが溜まると、毛穴をふさいで毛根の成長を妨げてしまいます。
また、頭皮が汚れていると、頭部に住み着いている常在菌が異常繁殖してしまい、毛穴から入り込んで毛母細胞の成長を阻害することもあります。
また、帽子やヘルメットなどをかぶると頭皮が蒸れやすくなり、毛髪に十分な栄養が行き渡らなくなってしまうこともあります。
ただし、紫外線が強い日には、毛髪表面のキューティクルを守るためにも、帽子をかぶった方が良いこともあります。